プライム ライフ テクノロジーズ

社会課題解決事例 04
CASE STUDY

羽田開発プロジェクト

小学校跡地を活用し、
地域のものづくり産業を活性化
東京都大田区は製造業の廃業・移転が進み、宅地化が進行しています。
試作開発の支援を行える先進施設と、国内外と町工場をつなぐ仕組みで、
製造業の持続的な操業環境を確保し、「稼ぐ力」を創出。
併せて、地域コミュニティ活性化と防災力強化を図る取り組みが進んでいます。
東京都大田区
POINT
before
区内製造業の操業環境変化と
公共施設の老朽化
action
製造業の「稼ぐ力」の創出と、
区民サービス・防災機能の向上
goal
区内製造業の持続的かつ自律的な操業を実現。 地域コミュニティの活性化に寄与
before

区内製造業の操業環境変化と公共施設の老朽化

東京都大田区は都内でも有数のものづくり企業が集積する地域として発展。町工場も多く、ピークの1980年代には9,000を超える製造業の事業所が存在していました。

しかし、昨今では産業の空洞化や産業構造の転換などによって、宅地化が進行し、操業環境が変化しています。

複数の要因が組み合わさった結果、製造業の廃業・転業と宅地化が進むという連鎖が生じ、製造業の持続的な操業環境の確保が必要になっています。

また、羽田旭地区の避難所でもある既存のコミュニティセンターは築40年以上経過しており、地域の方々に長く利用されてきました。現在、施設の老朽化や大規模災害に対する防災機能の見直しが求められています。

action

製造業の「稼ぐ⼒」の創出と、
区⺠サービス・防災機能の向上

2022年に大田区は旧羽田旭小学校跡地の再開発について整備・運営等事業者選定プロポーザルを実施。プライム ライフ テクノロジーズグループのミサワホームは協力企業とともに「つくると暮らすを一体に。」をコンセプトにした提案を行い、事業者に選定されました。

計画は、産業支援施設の工場アパートと共同住宅兼店舗、公共施設の「(仮称)コミュニティセンター羽田旭」からなっています。公民連携手法を活用し、民間ノウハウを活かして、産業支援、区民サービス向上、防災機能の強化、財政負担の軽減を図ります。

製造業の操業環境確保・区内への波及効果と区民サービス・防災機能の向上に向けて、次のような施策を盛り込みました。

※施設・建物名称は全て未定です。

実施施策

「稼ぐ力」を高める(仮称)ものづくりコンソーシアム
国内外ネットワークを活かし、試作開発案件の獲得・連携先の紹介、区内企業への発注などを実施するコンソーシアムを組成。ものづくり部品製造などにより区内経済へ波及させる。ものづくり人材の交流促進・育成も支援。
「試作開発」のメッカを目指す(仮称)ものづくりエコシステム
(仮称)ものづくりコンソーシアムのメンバーにより製造業の持続的かつ自律的な操業を実現する循環型事業スキームを構築。試作エンジニアが中心となり、試作開発を推進。国内外からの試作開発案件の獲得を狙う。
ものづくり関係者間の交流・人材の育成
入居企業、区内外企業の交流・連携を促進するため、イベント開催もできるプレゼンスペースや施設を訪れる人の交流を促すカフェなどを用意。入居企業や区内企業への研修メニューを提供。
住工調和の環境整備
試作開発に没頭できる環境として、ものづくり関係者向けの住居を提供。国内外からの短期滞在や企業の事業活動を支えるサービスアパートメントを整備。
地域コミュニティの活性化と防災機能の向上
地域住民の交流を促すコミュニケーションスペースを整備し、地域の歴史継承として既存樹木も活用する。避難所となるコミュニティセンターに加え、民間施設内にも補完避難スペースを用意。

※計画中のため、予告なく変更になる場合があります。

goal

区内製造業の持続的かつ自律的な操業を実現。
地域コミュニティの活性化に寄与

羽田開発プロジェクトは2027年ごろの完成を目指し、事業の検討を行っています。大田区の製造業の操業環境の確保と、区民サービス・防災機能の向上、財政負担の平準化および整備・維持管理費の削減が期待されています。

01
「(仮称)ものづくりエコシステム」による国内外の企業の呼び込みと区内事業者への発注
02
試作開発を中心にものづくりで連携し、試作開発を短期集中で行える体制を構築
03
区内製造業への波及効果により、地域の町工場を活性化
04
製造業の人材不足を解決
05
地域住民のコミュニケーションを活性化
06
つくる人が生活しやすい環境を整備し、災害時にも区民が安心して避難できるようになり、地域の防災力を向上

羽田開発プロジェクトは大田区の特徴である製造業の持続的かつ自律的な操業に貢献するとともに、地域のコミュニティ活性化と安心・安全な暮らしを支えることを目指しています。

※計画中のため、予告なく変更になる場合があります。

施設概要

事業名
旧羽田旭小学校敷地活用事業(公民連携事業)
計画地
東京都大田区羽田旭町7-1
敷地面積
約8,000㎡
事業者
ミサワホーム(事業者コンソーシアム代表企業)
協力企業
類設計室、松村組、トヨタエンタプライズ、東急住宅リース、プライム ライフ テクノロジーズ
事業手法
定期借地権方式
※一般定期借地権、(仮称)CC羽田旭は大田区が50年賃借
地域の活性化や時効流入増加を実現。まちづくり事例集

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